2022:プログラム
全体スケジュールをご参照ください。
下記は全般的なプログラムや言語のアプローチ、選考プロセスの情報です。
テーマ、選考要件、セッションの評価
プログラムの採用不採用をめぐる審査委員会の決定に透明性を図るため、プログラム案の評価基準を公開しました。今年は提案の募集で説明したように、プログラムに地域性を持たせ、楽しくて新規参加者も温かく迎えることに着目しました。その基準に最適なセッションを優先しており、あわせて広範な主題を盛り込むように配慮したつもりです。
私たちの中核的なゴールを鑑み、提案の評価にはこれらの特別な要件を使用しています。
- 参加者がセッションでどんなものを得るか、提案段階ではどれくらい明示してありますか?
- 提案書では議論の焦点や/または主催者がジェンダーや地理的位置、少数派コミュニティに対する配慮をどの程度まで盛り込むか、どれくらい詳しく書けていますか?
- 提案書の内容はイベント全体にとって、楽しさ、勉強になるかどうか、革新的か、価値をどのくらい添えるでしょうか?
審査グループは5グループあり、それぞれ3-4人が1組になりました。審査員に配ったセッションの一覧には講演者やその連絡先は含んでいませんでした。審査員はプログラムの評価を最低点の1から最高点の5の段階で評価しています。全体として、ほとんどの提案書にはかなり高いスコアがつき、それぞれのグループから上位20件を選出。そのため、得点スコアは高かったのに、ごくわずかな差で落選した提案書もありました。提案書全件の、ほぼ半数を採用する結果となりました。
今年のプログラムと私たちのセッション運営に関して、中には不満を感じる人がいることを認めます。しかしながら、今年のCOT作成には次の点に留意したことをお伝えしておきます。去年の開催からの学びとして、トラックの数の影響で、セッションによっては参加者や観衆が非常に少なかったところがあり、主催者には不満が残りました。 それに加えて、参加者にはもっと休憩時間が必要だとわかりました。これらを盛り込むため、プログラム本体の時間を削ることになりました。 今年のプログラムではハイブリッド方式を試験的に採用し、世界各地で対面型イベントが開かれます。そのような実験を組み込んでも、オンライン開催のプログラムと競合するとは限らないのです。
メインプログラムの一部ではない場合の、セッションの計画
Pheedloop(フィードループ=今年のウィキマニア会場となるプラットフォーム)では、誰でも自分のSNSをひらけます(定員25名)。そこでは同時通訳あるいは運営スタッフのサポートはありません。自主的な空間として開設していただきます。メインプログラムの出演者ではない皆さんは、これらの空間を活用して講演を企画したり、肩のこらない集会(ミートアップ)や議論の場を設けるようお勧めしています。またコモンズのカテゴリを作ってオンデマンド型のコンテンツを収容する場を手配し、ウィキマニア中に参加者の皆さんが好きな時間にストリーム再生できるように準備中です。ぜひ、コンテンツをそちらに上げてください。
プログラム・デザイン
このフェスティバルプログラムでは、対面でのフェスティバルと同じように、さまざまなオンライン「テント」で開催されるライブコンテンツとオンデマンドコンテンツが混在することを期待しています。
- 「テント1」:基調講演、エンドノート、エンターテイメント、出会いと挨拶、その他の重要なコンテンツが配信されるスペース。ここでは、地域別のさまざまなプロジェクトや個人、団体にスポットライトを当てるために、地域ごとに順ぐりに開催します。
- 「テント2」:主催者がウィキメディア運動組織(国や地域別協会、ユーザーグループ、テーマ別組織およびその他の公認運動グループ)であるセッションを含めた、プログラムをトラックする場所。このテントは、ウィキメディア・コミュニティのすべての提携団体から提出を受け付けています。
- 「テント3」:セッション主催者はウィキメディアン個人または個人のグループが対象で、プログラムをトラック。このテントではどなたでもセッションを開苦ことができます - ソロで、または共同プレゼンターとグループを組んで、発表を提出してください。
- ハッカソン:従来通りの形態の - そこにちょっとヒネリを加えて - ハッカソンはウィキマニアのお祭りの間、ずっとテントを開き、コラボと協働作業ができるようになっています。
- 「ネットワーキングテント」: ウィキマニアではいくつかの仮想空間を用意し、参加者同士が交流したり、世界中のウィキメディアンと出会ったり、新規や既存のプロジェクトで一緒に活動できるようにつなぎます。詳細はまもなく発表されます。
すべてのコンテンツは、ウィキマニア2022が終了すると、昨年同様にアーカイブされます。
プログラム・スケジュール
ウィキマニア2022のバーチャル会場ではプログラムの対象をすべてのタイムゾーンの参加者としています。時間割の配分は、開催日ごとに注目するタイムゾーンに最適になるように手配、またそれと並行して別のタイムゾーンに適したコマを提供しています。グローバル全体を念頭に置いて計画を立てようと、それぞれのスケジュールの開催時間はたっぷり取り、注目のタイムゾーンとその他のタイムゾーンがつながるように用意しました。
プログラムにおける多言語対応
これまでウィキマニアのプログラムは、英語圏の利用者を対象としていました。しかし、参加者が最も快適と感じる言語でフェスティバルを迎えるべきです。フェスティバルの言語アクセシビリティは次のようになります。
- 英語で行われるすべてのセッション(ライブおよび録音)について、ウィキメディア財団はより多くの聴衆が自由に参加できるように、アラビア語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語へのライブ通訳を提供します。イベント催しに近づくにつれ、これがどのようなものであるか、より詳しくお伝えする予定です。
- アラビア語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語で行われるすべてのセッション(ライブおよび録音)について、ウィキメディア財団は英語へのライブ通訳を提供する予定です。
- これらの言語に加えて、日替わりで1-2種類のサポート言語があります。英語で行われるセッションは、その日のうちに1-2種類のローテーション言語に通訳され、ローテーション言語で行われるセッションは、その日のうちに英語に通訳されます。どの言語が提供されるかなど、ローテーション言語支援に関する詳細な情報は後日発表します。
- 他の言語でセッションを行うことは自由ですが、通訳支援は現在行っておりません。
すべての人やコミュニティーに対応できるわけではないことは認識していますが、運動戦略の過程から多言語対応の重要性を学び、言語アプローチの改善を続けていきたいと思っています。コミュニティーアンケートでご意見をいただいた皆様、ありがとうございました。
ヘルプを受ける
この情報をすべて読むと、たぶん質問したいことが見つかるかも知れません。事務局時間を開いて、質疑応答の場を設ける予定です。日時と参加方法は来週、発表します。
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